2014-11-15

二極化、ベトナムへ行くと日本人の仕事力がアップする?|ベトナム

先日英語力の話をしましたが、せっかくなのでもう少し人間的な面もお話したいと思います。私が思うにベトナムへ行った日本人は路線が二手に分かれる気がします。




海外へ行った日本人の二極化

1.日本に比べて仕事力が著しく上がり、ワークホリックである事を忘れるほど激しく仕事をして、ますます能力が上がって行く。

2.生活が楽過ぎて、ダラけにダラけ、日本へ戻った時にかなり苦しむ。


もちろん例外も沢山ありますが、私を取り巻く環境ではこの2つの例を見聞きする機会が多くありました。

何故仕事力が増すのか?

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日本人がベトナムへ行く理由は、会社から命令されて赴任するか、自分から志願して海外採用勤務をするかのどちらかでしょう。命令されて行く場合、同僚はベトナム人や外国の人である事がほとんどです。彼らと日々無理難題を解決している内に、気がつくと日本より働きすぎてしまう事があります。

また自分から志願して行った人も同様で、生きるためには必死で働く必要があります。現地でのお給料が、日本と同じ水準とは限りません。日本よりも生きる事をより意識する事で、今までより頑張るようになるのです。

いずれの状況にしても、「頑張ったおかげで能力が身につく」わけで、全く損はありません。むしろ内容が緩い日本の状況に比べれば、ずっと幸運な環境であると言えます。もちろん、”ベトナム人の生き様に感化された人”も沢山いるでしょう。私もその一人で、彼らの頑張りを見て、毎日個人で努力する時間が3時間は増加しました。

それでも私は毎日しっかり寝ています。間の時間を集中的に使うと、いくらでも時間は作れるのです。




一方で何故ダラける人がいるのか?

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海外で働くことは決して楽ではありませんが、一方でその分生活が楽になる部分もあります。例えば住宅。日本から派遣された人は大方恵まれたサービスアパートか、ホテル暮らしとなるので様々な家事から解放されます。

例えばリーズナブルなホテルでも、「クリーニングが毎日シャツ2枚まで無料」や「朝食サービス付き」と言った場所が珍しくありません。通勤についても違いが出てきます。条件の良い会社であれば、タクシーや運転手付きの車で通勤する事になるでしょう。満員の通勤電車から一瞬で開放される訳です。

さらにサービスアパートメントであれば、より良い状況に恵まれます。やたらと広い家具付きのお部屋に、うまくいけば高級家電も付属しています。もしかしたら、ジムやプールなども付いているかもしれません。

東京で同じことをしようとしたらいくらかかるでしょう?例えば都心の高級マンションの家賃は月30万円以上もざらです。一般会社員には通常考えられません。

長くなりましたがこれらの積み重ねで、まるで自分が”上の位”にでもなったかのように感じるようになってしまう事があります。いつのまにか初心を忘れ、ダラけてしまう可能性があるわけです。

体調を崩さない普通の暮らしが一番良い

もちろん人の生き方に正解などありませんが、少なくともあまり極端な方向に傾きすぎると、突然体調を崩したりします。体調を崩したら最後、その場で色々な事が消え去ってしまうかもしれません。仕事が出来ない、普通の生活が出来ない・・・それはとても辛いことです。

場所が変わっても『ごくごく普通に暮らせる人』が、実は一番強い人なのかなと感じます。私はご飯と味噌汁を食べて謙虚に暮らしたつもりですが、それでも体の違和感はいつまでも消えませんでした。何となく体が重い、何となくいつも通りいかない・・・楽しい事が沢山ありつつも、一方で悩みも尽きない日々であったと思います。




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