2015-12-27

小ネタ:デキる大人はビーフサンドの代わりにナスサンドが出てきても怒ってはいけない|マラッカ マレーシア

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アジアへ行くと日本とは違って不都合な事が多々発生します。あまりにも酷くて怒りたくなるのはやまやまですが、グッと腹にしまってこそ出来る大人なのかもしれません。例えビーフサンドが、ナス山盛りサンドになっていても怒ってはいけないのです。




マラッカの街を歩きすぎて疲れる

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マレーシアの人気観光地マラッカへやってきた私は、街をぶらぶらとしていました。

マレーシアもベトナム同様暑さは変わらず、なおかつ車が街に溢れかえって余計に暑く感じます。交通の便も悪いため最後は疲れ気味になった私は、カフェを見つけ休憩する事にしました。

現地人向けの高級カフェ

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比較的富裕層向けのお店だったのか料金は高め。その代わり空調も効いており店員さんの愛想もまずまずです。

冷たいコーヒーと、お昼として”ビーフサンド”を注文します。アジア系ご飯が続いていたので、一食ぐらいは普段と変わらぬご飯にしようと考えました。




ビーフサンドがベジタリアン仕様になっている

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コーヒーに続いて出てきた”ビーフサンド”。

ブレッドが大きく実においしそうな風貌です。まずは一口、おぉフワッとした食感でとても食べやすいではありませんか。バジルを効かせたソースもなかなかです。二口目もフワッと、三口目もフワッと・・・。

おかしい、ビーフがこんなにフワフワするわけがない。そしてパンをめくった私は驚愕します。『ナスが大量に敷き詰めてある』。ナスは好きですが、過去一度も焼きなすをパンに敷き詰めた事なんてありません。

この店は私がビーフなんて分かりゃしないと確信でもしているのでしょうか。

普段であれば『店長呼べ!』となりかねないシュチュエーションですが、ふと思いました。「普段はイライラしがちだが、軽く流したらどうなるのか」と。そこで、何も言わずに支払いをして店を出てしまいました。

ナスサンドが10倍の量になって返ってきた

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一時的に数百円損をした気分でしたが、2時間後にはもうその事を忘れていました。

いつまでもネチネチと考えていると重苦しいものですが、意識しなければ一瞬で終わらせる事が出来てしまうものです。

翌日、シンガポールから日本への帰路についた私ですが、空港のラウンジで夕食を食べようとすると、ナスサンドのお返しのようにお肉料理が溢れていました。

ビーフの塊が置かれ、何本ものサテ(焼き鳥)も山積みです。どこかで損をしたとしても、何倍にもなって返って来る事がある・・・。いちいち小さい事を気にしない方が、最終的に得られる物事がずっと大きかったわけです。

アジアでもその他の国でも日本と同じように物事は進みません。腹の立つ事ばかりで体調を崩すような辛い時間もありますが、現地の人にあわせて”怒らない人”になると、周りに仲間が増えていくような気がします。

人をひきつける人間になれれば、どんどん生活は楽になり、ビジネスでもプライベートでも海外が好きになれるのではないでしょうか。




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