2016-07-22

ハノイの空港で日本のお土産を買う?JALUX DUTYFREE VIETNAM|ノイバイ国際空港T2 ベトナム

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ハノイ・ノイバイ空港と言えば、”円借款・大成建設”のコンボで日本の色が強めの空港ですが、新たに日本と関係の深い免税店がオープンしていました。




ジャルックスが出資するハノイの日本免税店

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少しJALUXについて解説しましょう。

JALUXはその名の通りJALと関連の深い日本の商社です。今は双日と日本航空がそれぞれ20%程度の株を持ち合っていますが、経営層の出身先はJAL中心となっています。

実は少し前まで株主だったので株主総会へ参加した事があるのですが、あの独特なお堅い雰囲気は今でも忘れられません。日本航空ブランドのパリパリとしたオーラを感じます。

一方海外関係事業の責任者の方は”柔軟なやり手商社マン”との雰囲気で、株主としては非常に頼もしく見えました。

ハノイには少し前から駐在員事務所を設置されていますが、プレスリリースを拝見すると、現地ローカル企業との合弁で51%出資し、空港免税店運営のための新会社を設立している事がわかります。

冷凍の牛肉や日本のお土産物が売られている

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少しだけ店内を覗いてみます。愛想の良い店員さんがニコニコと声を掛けてきました。お店で取り扱っているのは日本のお土産物、例えばブラックサンダーやお饅頭が陳列されていました。その他には化粧品や冷凍された高級牛肉が冷蔵庫にポツポツと置かれています。

見てすぐに気がつくのは『品数が少ない』事です。ベトナムでは良くあるパターンなので全く驚かないのですが、陳列棚は埋まっているもののいまいち品揃えが悪いのです。

恐らく対象は日本から帰国したベトナム人の富裕層でしょうから、この程度でも問題無いのかもしれませんが、思惑通りに運営出来ていないのかも?などと要らぬ心配をしていまいます。




合弁先のベトナム色が出てしまっている?

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改めてプレスリリースをよく読むと、コンセプトは「日本ブランドを発信すること」とありますが、お店の中身はベトナム色になりつつあるなぁと感じてしまいます。

ベトナムの法律上、出資比率が51%では大した力を持てないのかもしれませんが、非常に良い試みだと思うのでもう少し頑張って欲しいなと応援したくなるのです。


今まで日本×ベトナムの合弁系店舗やらサービスを色々見てきましたが、総じて”日本に比べて落ちる”傾向が気になります。

一方で米国系のスターバックスやピザハット等は、上手にオリジナリティを出している印象です。

現地に合わせる事が成功の法則かもしれませんが、一方で新しい色を持ち込む・提案する事も進化著しいベトナムでは必要ではないかと思うのです。

Related information

JALUX DUTYFREE VIETNAMを運営する合弁会社

・JALUX TASECO DUTY FREE CO., LTD.
・資本金:365.5億VND(約1億8千万円)
・出資比率:JALUX 51% TASECO 49%
※TASECO:THANG LONG AIR SERVICES CORPORATION

以上は株式会社JALUXの公開情報を参照

ACCESS:NOI BAI INTERNATIONAL AIRPORT TERMINAL 2






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